人が歩くとき、どの方向に進むかという“動線”を少なからず意識していると思います。
たとえば、歩道の導線に沿って歩いたり、
駅や街中で多くの人が同じ方向に向かっているときは、その流れに乗って歩いたり。
そんな中でふと気になるのが、「斜めに歩く人」。
周囲の流れや道の線に対して、まっすぐではなく、
ほんの少し角度をつけて進んでいく人のことです。
横断歩道や駅の構内など、ある程度の方向性が共有されている場所で、
よく目にする気がします。

「細かい!」と言われそうですが、
どうしても私はこれが気になってしまいます。。。
たとえば横断歩道。
双方向から人が歩いてきて、すれ違うとき、
なぜか、まっすぐではなく、対角線のような角度で横断してくる人がいます。

この「θ(シータ)」の角度が90度だと、
歩道や横断歩道に対してまっすぐ、正面から歩くことになります。
つまり、みんながθ=90度の方向で歩いていれば、
真正面から人が歩いてこなければ、
基本的にはすれ違う人同士がぶつかりそうになることは、あまり起こりません。
私自身、横断歩道で人とぶつからないようにするときは、
「θ=90度」をしっかり保って歩くようにしています。
そうすれば、周囲の斜め移動に巻き込まれることも少なく、
比較的スムーズに進めるからです。
ちなみに、前を歩く人についていくのも有効ですね。

横断歩道では、θ=0度(真横に進むような方向)で歩く人は、ほとんどいません。
でも、これが導線の明確でない、いわゆる“オープンな空間”になると、話は変わってきます。
たとえば駅の構内や広場のような場所。
誰もが自分の目的地に向かって自由な角度で歩くので、
お互いが直角に交差するようなライン上を進むこともしばしばあります。
すると、進行方向が交差するポイントで、ぶつかりそうになったり、
「どっちが先に通るべきか」とお互いがペースを乱したりする場面が出てきます。
横断歩道では、θ=0度(真横に進むような方向)で歩く人は、ほとんどいません。
でも、これが導線の明確でない、いわゆる“オープンな空間”になると、話は変わってきます。
たとえば駅の構内や広場のような場所。
誰もが自分の目的地に向かって自由な角度で歩くので、
お互いが直角に交差するようなライン上を進むこともしばしばあります。
すると、進行方向が交差するポイントで、ぶつかりそうになったり、
「どっちが先に通るべきか」とお互いがペースを乱したりする場面が出てきます。
ちなみに――
渋谷スクランブル交差点で知られる、あの渋谷駅前の大交差点は、
もはやちょっと別次元の空間なので、ここで述べてきたような“θの話”とは比較できません。。

話が逸れましたが、このθ=0度よりさらに厄介なのが、
θが60度以上、90度未満の角度で進んでくる人たち。
まっすぐ歩いているこちらに対して、
斜めに差し込むように歩いてくるこの角度、

こっちに向かって歩いてこないでよ(イライラ)
と、心が詰まります。
こうした“ぶつかりそうになる”斜め歩きには、大きく分けて2つのパターンがあります。
1つ目は、θが90°に近い斜め歩き。
進行方向としてはほぼ同じなのに、わずかに角度がズレているため、
こちらに向かってジワジワと斜めに入り込んでくるような感じになります。
この斜め歩きは、最初は気づかない程度の差ですが、
距離が縮まるにつれて軌道が重なっていき、
気づいたときには「このままだとぶつかる」という状況に。
結果的に、どちらかが歩幅を変えたり方向を調整したりする必要が出てきます。
こういった人が歩きスマホ状態だと、もう



キイィー
が止まりません。
2つ目は、θが60°側に近い斜め歩き。
これは、たとえば横断歩道を対角線で横切るようなパターンです。
進行角度が大きく異なるため、遠くからでも交差のタイミングが分かりやすく、
お互いに調整がしやすい面もあります。
ただ、予想より速いスピードで交差点の中央に入り込んできたりすると、
歩くペースが乱されることもあります。
横断歩道で待ち時間がある場合、
この60°斜め歩きの人には、



歩く前からもう一方の端に移動していなよ
と言いたくなってしまいます。
ここまで、色々と心の詰まりを吐露してしまいましたが、
もちろん、歩く角度に正解があるわけではありませんし、
人それぞれのリズムや目的があるのも理解しています。
でも、日常の中でほんの少しだけ“歩く角度”を意識することで、
お互いにとってもう少し心地よい空間が生まれるのかもしれません。