【畦ヶ丸】西丹沢の渓流と滝をめぐる山歩き

神奈川県に位置する畦ヶ丸(あぜがまる)は、標高1,292mの山です。丹沢山塊の西丹沢エリアにあり、檜洞丸と並ぶ秘峰だったそうですが、現在は三方面から登山道が通じていてアクセスが良くなっています。山名の由来は、山頂付近に多い馬酔木(あせび)にちなむという説と、「畦」は塚を意味し、遠くから丸い塚のように見えたためという説があるそう。初登頂は大正13年(1924年)とされますが、当時は道がまったくなく、1955年の神奈川国体のコースからも外れるほどの踏み跡程度でした。その後、地元の人々の努力によって登山道が整備され、山頂近くには綺麗でしっかりとした造りの避難小屋も設けられています(参考:山と溪谷オンライン)。今回は、そんな畦ヶ丸を登ってきました。

目次

トレッキング概要

山名・ルート:畦ヶ丸(神奈川県・足柄上郡)

日付:2026年7月4日(土曜日)

天気:曇り(山頂付近:霧)

所用時間:6時間14分

距離:10.3km

駐車場:有・無料(西丹沢ビジターセンター)

トレッキングの軌跡

トレッキング

大山に登って以来、すっかり西丹沢の山々の魅力にハマってしまいました。

今回も日帰りで登れる山を探していたところ、

印象的な渓流や滝の写真が目に留まり、「畦ヶ丸」に登ってみることにしました。

今回も、いつものようにレンタカーで登山口近くまで向かいます。

車は、西丹沢ビジターセンターの駐車場を利用しました。

ただ、ビジターセンター前の駐車場はそれほど広くないため、

道路を挟んだ向かい側にある路肩の駐車スペースへ。

到着したのは午前10時近く。

日曜日ということもあり駐車場はほぼ満車で、

最後の1台分のスペースにギリギリ停めることができました。

これから登山を予定している方は、

できるだけ早めの時間に到着することをおすすめします。

準備を整えたら、ビジターセンターでトイレを済ませ、登山届を提出。

いよいよ畦ヶ丸への登山スタートです〜。

登山口はビジターセンターを背にして、

駐車場横から右手に入っていきます。

西丹沢ビジターセンターのすぐ近くにある

西丹沢公園橋を渡って登山口へと向かいます。

橋から見下ろす公園と、そのすぐ脇を流れる中川川(川が2つ)。

ハチコ

漢字の川が2つ

薄いエメラルド色の水の流れがとても綺麗です。

花園神社境内にあるこぶ杉

西丹沢公園橋を渡ると、

木々に囲まれた登山道へと入っていきます。

ところどころ水の上を歩くような場所もあるので、

足元に気をつけながら進みます。

木々がつくる木陰の中、すぐそばを流れる綺麗な渓流の音を聴きながら、

ゆっくりと歩を進めます。

途中にはいくつかの堰があり、

その広い斜面を伝って流れ落ちる水は、

まるで自然がつくり出したカーテンのようです。

堰の脇にある階段を登り、

堰をまたぐようにして反対側へと渡ります。

堰を越えると、そこには視界いっぱいに広がる開けた空間が現れ、

とても気持ちのいい場所です。

さらに川の反対側へ渡る際には、設置された橋を渡ります。

しっかりと丁寧に作られているようで、

安定感もあり、安心して渡ることができました。

ハチコ

登山道の整備、ありがとうございます。

広々とした堰の上流側を少し歩くと、

再び木々に囲まれた渓流沿いの登山道へと戻ります。

渓流に沿って上っていくため、川の両岸を何度も行ったり来たり。

その際には、先ほどと同じようにしっかりと作られた橋を渡って進みます。

まるで林の中を探検しているようで、

単純に登山道を歩くだけではない、

このルートならではの楽しさがあります。

ピンクテープを探しながら、時には川を渡りながら進んでいくので、

まさに探検しているような感覚。

自然の中を進むワクワク感があり、とても楽しい道のりです。

途中には鎖場もあり、なかなか登りごたえもありました。

しばらく登っていくと、休憩地に差し掛かります。

ここでちょっと一服。

ただ、あまり休みすぎると体が重くなってしまうので、

5分ほど休んだところで、再び歩を進めます。

途中には、畦ヶ丸登山道の見どころのひとつである、

本棚(ほんだな)下棚(しもだな)があります。

本棚は落差約60mを誇り、丹沢三滝のひとつにも数えられる名瀑。

本棚沢の枝道を少し入った先にあるそうです。

ぜひとも拝んでおきたかったのですが、

変形性膝関節症に加えて、道中で何かと足を止めがちな私。

このまま寄り道して時間が足りなくなるのも怖かったので、

今回は泣く泣くそのまま通過して、先へ進むことにしました。

ハチコ

いつも、登り始めの時間が遅いから…。

本棚を過ぎてしばらくすると、

渓流沿いの道を離れ、山間へと入っていきます。

これまでの比較的平坦な道から一転、

階段状の登り道に変わるため、

一歩一歩がだんだん重くなってきます。

トレッキングではよく見かける光景ですが、

木の根が地面に張り出してつくり出す、

立体的な文様はいつ見ても面白いものです。

「お邪魔します」と心の中で謝りながら、

その根っこを足場にして、一歩、また一歩と登っていきます。

しばらく登っていくと、天気も次第に曇り空へ。

そして、いつの間にか霧もかかってきました

足元も湿って滑りやすくなってきたので、

足元に注意しながら慎重に登っていきます。

私は、穏やかな陽射しの下を歩くトレッキングが好きなのですが、

いやいや、

こうして霧に包まれた幻想的な風景の中を歩くのも、

なかなかいいものですね。

いつもの山歩きとはまた違った雰囲気を楽しみながら、

さらに先へと歩みを進めます。

ようやく山頂が近づいてきました。

畦ヶ丸避難小屋の標識を発見。

目的地までの距離が300mを切る標識を見ると、

ハチコ

「もうちょっと!」

と、ちょっと元気が出てきます。

これが1.5kmとかだと、

poop

まだ結構あるなぁ……

となるんですけどね。

あ、ちなみに、畦ヶ丸避難小屋に至る前に、畦ヶ丸の山頂があります。

山頂付近には山頂標識や碑などがありましたが、

この日は霧がかかったことも加わり、

残念ながら山頂の眺望を拝むことはできませんでした。

少し立ち止まって記録用の写真を撮ったところで、

「よし、行こう!」

と、すぐに避難小屋へと足を進めてしまいました……。

一方で、

畦ヶ丸避難小屋、本当に綺麗で驚きました!

整備をしてくださった方々に感謝感謝です。

ここまであまり休まずに登ってきたので、

ここで持参したおにぎりと栄養?ゼリーで体力補給。

登山日誌にも記録を残します。

畦ヶ丸の山頂を越え、避難小屋で少し休憩したところで、

ここからは下り道です。

下山中も、道しるべとなってくれるピンクテープに助けられます。

いつもながら、ありがとう、ピンクテープ。

途中には、もう一つの避難小屋「一軒家避難小屋」もあります。

今回は中には入らなかったので内部の様子は分かりませんが、

外から見る限り、しっかりとした造りの避難小屋でした。

今回のルートでは、登りよりも下りのほうが鎖場が多くあります

はやる足と気持ちを抑えながら、足場の悪い道を一歩ずつ慎重に下っていきます。

ここにきて、

poop

戻りのバスの時間に間に合わないかも……

ということに気がつきます。

というのも、今回のルートは周回ルートではなく、U字ルート

登山の出発地点と到着地点が異なります。

その間を歩いて戻るとなると、

それなりの距離があり、時間も体力も必要になります。

足腰の弱い私には、とても歩いて戻れる距離ではありません。

そこで頼りになるのが、

この2地点を結んでいる富士急モビリティさんのバスです。

しかし、

そのバスの時間まで、あと15分!

これを逃すと、次のバスまで2時間弱!

私たちのトレッキング必須アプリ「ヤマレコ」を確認すると、

まだ到着地点のバス停までは距離があります。

山道をゆっくり下っているこのペースでは、

到底間に合いそうにありません。

poop

これは無理か……

と、諦めかけたそのとき。

目の前に現れたのは、舗装された林道でした!

そこからはゴツゴツした岩もなく、

足を取られるような木の根もなく、

平坦でかなり整備された道。

進むスピードが、それまでとは段違いです。

膝の弱い私も、ここぞとばかりに必死の小走り。

そして……

なんとか、バスの時間に間に合いました!

相変わらずのバタバタトレッキング劇でしたが、

なんとか無事に下山。

出発地点だった西丹沢ビジターセンター付近の

駐車スペースまで、無事に戻ってくることができました。

今後、私と同じ畦ヶ丸登山ルートを予定されている皆さま。

ぜひ、事前に富士急モビリティさんのバスの時刻表をご確認ください。

今回利用したのは、以下の路線です。

下山口付近のバス停は「大滝橋」、

目的地は終点の「西丹沢ビジターセンター

です。

西丹沢・山北エリア

新松田駅~山北駅~谷峨駅~玄倉~丹沢湖~中川~西丹沢ビジターセンター


最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

畦ヶ丸の魅力が、少しでも伝わっていれば嬉しいです。

今回も時間ギリギリのバタバタトレッキングになってしまいましたが、

やっぱり余裕を持ったトレッキング計画は大切ですね。

……と、反省する日々です。

最後に、道中で出会った畦ヶ丸の皆さんをご紹介します。

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